ロサンゼルス・ドジャースの歴史：創設から現在まで

ロサンゼルス・ドジャース（Los Angeles Dodgers）はMLB屈指の人気球団。1883年の創設からロサンゼルス移転、ワールドシリーズ優勝の軌跡など、事実に基づいて紹介します。

1. ロサンゼルス・ドジャースとは？

ロサンゼルス・ドジャースは、アメリカ合衆国のメジャーリーグベースボール（MLB）に所属する名門球団です。MLBのナショナル・リーグ（NL）西地区に属し、多くのファンから愛される“ドジャー・ブルー”のユニフォームで有名です。

チームは1883年にニューヨーク州ブルックリンで創設されました。初期には「ブルックリン・グレイズ（Brooklyn Grays）」など、いくつかの名称を経て、後に「ブルックリン・ドジャース（Brooklyn Dodgers）」として定着します。

ドジャース史において極めて重要な出来事が1947年、ジャッキー・ロビンソン（Jackie Robinson）のメジャーデビューです。

ブルックリン・ドジャースとして初めて1955年にワールドシリーズを制覇しました。

この優勝は球団にとって初の世界一であり、ブルックリンの地元ファンにとっても歴史に残る瞬間でした。

ブルックリンでの球団運営に限界を感じていたオーナー陣は、より大きな市場を求めて西海岸への移転を決断します。そして1958年にロサンゼルスへ移転し、チーム名を「ロサンゼルス・ドジャース（Los Angeles Dodgers）」に改称しました。

移転後、1962年に現在のホーム球場であるドジャー・スタジアム（Dodger Stadium）が完成。風光明媚なチカーンヒルに建てられたこのスタジアムは、MLB屈指の美しさといわれ、チームの人気を支える大きな要因の一つになっています。

ロサンゼルス・ドジャースは通算で7度のワールドシリーズ優勝（ブルックリン時代を含む）を果たしています。

ロサンゼルス移転後、1960年代に大活躍したのがサンディ・コーファックス（Sandy Koufax）です。

選手としても在籍したトミー・ラソーダ（Tommy Lasorda）は、監督として長年にわたりチームを率い、1981年と1988年の2度のワールドシリーズ優勝を成し遂げました。

2008年にメジャーデビューを果たしたクレイトン・カーショウ（Clayton Kershaw）は、ドジャースを象徴する現役エース投手です。

2010年代以降、ドジャースは地区優勝の常連となり、ポストシーズンでの活躍が続いています。とくに2013年〜2020年には、ナショナル・リーグ西地区で8年連続優勝を飾りました（2013年–2020年）。

近年でもっとも記憶に新しいのが、2020年シーズンのワールドシリーズ制覇です。

ロサンゼルス・ドジャースは、

という輝かしい歴史を誇る球団です。ジャッキー・ロビンソンの人種の壁を超えたデビューや、サンディ・コーファックス、クレイトン・カーショウなど時代を彩る名選手の存在は、メジャーリーグの歴史そのものといっても過言ではありません。

ドジャースが歩んできた道は、MLB史上でも特に注目を集めるものの一つです。これからも球団は多くのファンを魅了し続け、新たな歴史を刻んでいくでしょう。